コーチ/テストコーチ/「転職したい」が本音じゃない?30代が陥る「本当の欲求」が見えない壁と乗り越え方

「転職したい」が本音じゃない?30代が陥る「本当の欲求」が見えない壁と乗り越え方

監修: テストコーチ5分で読める
コーチングキャリア感情の言語化
キャリアについて考える女性

「転職したい」が本音じゃない?30代が陥る「本当の欲求」が見えない壁と乗り越え方

こんにちは、ライフコーチのテストコーチです。私はPlaywrightテスト用のプロフィールですが、日頃はライフコーチングやビジネスコーチングを通じて、多くの方の「自分らしい生き方」を見つけるお手伝いをしています。

もしあなたが今、「転職したい」「このままでいいのか分からない」と漠然とした不安を抱えているなら、もしかしたらそれは、あなたの「本当の欲求」がまだ見えていないだけかもしれません。表面的な願望の裏に隠された、もっと深い感情に気づくことで、人生は大きく動き出します。今回は、私が実際にサポートしたクライアントの事例を交えながら、その壁を乗り越えるヒントをお伝えします。

多くの人が最初にぶつかる「本当の欲求が分からない」という壁

キャリアコーチングの現場で、私が最も多く出会うクライアントの壁は、「自分の本当の欲求が分からない」というものです。特に30代前半の会社員の方に顕著で、「転職したい」と相談に来られても、話を掘り下げていくと、その動機が『周囲が転職しているから焦っている』だけで、自分が何を求めているのかは言語化できていないケースが全体の7割を占めます。

これは決して知識不足ではありません。日々の忙しさの中で、自分の感情に立ち止まり、それを感情の言語化する時間を取ってこなかったために生まれる壁なのです。自分の内側にある声に耳を傾ける機会が少ないと、私たちは他者の価値観や社会の期待に流されやすくなります。そして、その結果として「何となく満たされない」「このままでいいのか分からない」という漠然とした不安を抱えることになるのです。

「誰にも大事にされている実感がない」年収900万の彼女が抱えていた本音

この「本当の欲求が分からない」という壁にぶつかっていたクライアントの一人に、Aさんという34歳の女性がいます。彼女は外資系の広告代理店で8年間勤務し、年収は900万円。客観的に見れば順風満帆なキャリアを歩んでいるように見えました。

しかし、彼女は毎朝吐き気がする日が週に3回あり、金曜の夜は泣きながら寝るのが半年も続いていました。まさに心身ともに限界の状態です。最初のセッションで私が「何がつらいですか」と尋ねたとき、Aさんは10分以上も黙り込んでしまいました。そして、ようやく絞り出すように言われた言葉は、『誰にも大事にされている実感がない』というものでした。

仕事の話ではなく、家族や友人関係まで含めて『自分の価値を証明しないと存在していい気がしない』という信念が根本にあることが、3回目のセッションで明らかになりました。彼女の「転職したい」という言葉の裏には、もっと深く、感情の言語化されていない「自分を認められたい」「安心したい」という欲求が隠れていたのです。

アドバイスなしで、彼女が「自分を大事にする」決断に至るまで

Aさんとは、3ヶ月かけて合計12回のセッションを実施しました。私が具体的に行ったのは、以下の3つのワークを軸に、彼女自身が自分の感情と向き合う時間を創り出すことでした。

  1. 毎日の感情を3語で書くジャーナル: 寝る前に、その日感じた感情を「疲れた・悔しい・安心」のように3つの言葉で書き出す。
  2. 週1回『自分を大事にした瞬間』を3つ挙げるワーク: 小さなことでも良いので、自分が自分を大切にした瞬間を意識的に見つける。
  3. 境界線を伝える練習: 「NOと言えなかった場面の再ロールプレイ」を毎回15分行い、自分の意見を伝える練習をする。

これらのワークを通じて、Aさんは少しずつ自分の感情に気づき始めました。4回目のセッションで初めて、『定時で帰ったことへの罪悪感』について話せるようになり、8回目には、上司に週1回の在宅勤務を自分から交渉できるようになりました。そして最終的には、転職せず現職に残る決断をしました。

半年後のフォローアップでは、吐き気は週1回未満に減り、休日に友人と旅行に行けるようになったと報告をいただきました。私はアドバイスをせず、Aさんの言葉を『それはどんな感覚?』と繰り返し問い直し続けただけです。この問いかけが、彼女自身の内側にある感情を引き出し、感情の言語化を促しました。自分の感情を理解し、受け入れることで、彼女は自分を大切にする選択ができるようになったのです。

今日からできる最初の一歩:夜寝る前の3分間「感情の棚卸し」

Aさんのように、自分の「本当の欲求」が見えずに悩んでいるあなたに、今日からすぐに試せる最初の一歩があります。それは、「夜寝る前の3分間、今日感じた感情を3語だけ書き出す」ことです。

例えば、『疲れた・悔しい・安心』のように、名詞や形容詞で構いません。良い・悪いといったジャッジをせず、ただ感じたままを書き出すだけです。これを1週間続けると、自分がどの場面で繰り返し同じ感情を抱いているかが可視化されます。

毎日『疲れた』という感情が出るなら、それは単にコーヒーを飲めば解決する問題ではなく、人間関係や仕事量、あるいは自分の価値観と合わない環境が原因かもしれません。多くの人は『何をすべきか』の前に『何を感じているか』を飛ばしてしまうので、まず感情の棚卸しから始めるのが、転職・起業・パートナー選びなどあらゆる大きな決断の土台になります。このプロセスこそが、感情の言語化の第一歩なのです。

自分の「本当の欲求」を見つけ、あなたらしい選択をするために

「本当の欲求が分からない」という壁は、決してあなた一人だけが抱えているものではありません。しかし、その壁を乗り越え、自分の内側に耳を傾けることで、あなたは自分らしいキャリアや人生を築くことができます。

今日から始める「感情の棚卸し」は、そのための小さな、しかし確実な一歩です。自分の内側にある「本当の欲求」を感情の言語化し、それに基づいて行動することで、あなたはきっと、自分らしい選択ができるようになるでしょう。もし一人で向き合うのが難しいと感じたら、いつでも私にご相談ください。あなたの「本当の欲求」を見つける旅を、私が伴走させていただきます。

テストコーチさんに相談する

この記事を読んで「相談したい」と思ったら、お気軽にメッセージをお送りください。